嫌がる子どもへの「仕上げ磨き」どうすればいい?コツと卒業のタイミング

こんにちは、ららぽーと内にある磐田市の歯医者さん「磐田さくら歯科」です。

小さなお子さんがいらっしゃる保護者の方にとって、毎日の「仕上げ磨き」は大きな悩みの1つではないでしょうか。「嫌がって暴れてしまう」「痛がらせていないか心配」そのようなご相談をよくいただきます。

今回は、子どもが嫌がりにくい仕上げ磨きのコツや、いつまで続けるべきかという卒業のタイミングについてお話しします。


毎日の仕上げ磨きは、コツを押さえて楽しい親子のコミュニケーション時間に


なぜ仕上げ磨きが必要なの?

子どもが自分で歯ブラシを持てるようになっても、小学校低学年くらいまでは、手先を器用に動かして隅々まで磨くことは難しいものです。特に、虫歯になりやすい「奥歯の溝」や「歯と歯の間」の汚れは、大人の手によるチェックと仕上げ磨きでないとなかなか落とせません。

乳歯の虫歯は進行が早く、神経まで達してしまうことも少なくありません。毎日の仕上げ磨きは、子どもの歯を守るための最も大切な習慣の1つといえます。

子どもが嫌がりにくい仕上げ磨きのコツ

仕上げ磨きをスムーズに行うためには、いくつかのポイントがあります。

  1. 上唇小帯(じょうしんしょうたい)を避ける
    上の前歯の歯ぐきにあるスジ(上唇小帯)に歯ブラシが当たると、子どもはとても痛がります。上の歯を磨くときは、反対の手の指でこのスジを優しくガードしてあげましょう。
  2. 楽しい雰囲気づくり
    「磨かないと虫歯になるよ!」と叱るよりも、歌を歌ったり、数を数えたりして、楽しい雰囲気を作ることが大切です。また、寝かせ磨きをする際は、保護者の方の膝の上に頭を乗せると安定します。お口の中がよく見えるよう、部屋を明るくするのもポイントです。

歯ブラシだけでは不十分?「デンタルフロス」の活用

仕上げ磨きというと歯ブラシだけをイメージしがちですが、実はそれだけでは不十分なことがあります。特に子どもの歯は、歯と歯の間が詰まっていることが多く、この「隙間」から虫歯になるケースが非常に多いのです。

歯ブラシの毛先が届かない隙間の汚れを落とすには、「デンタルフロス(糸ようじ)」が欠かせません。1日1回、夜の仕上げ磨きの時にフロスを通してあげるだけで、虫歯のリスクを大幅に下げることができます。子ども用の柄のついたフロスも市販されていますので、ぜひ取り入れてみてください。

「6歳臼歯」が生えてくる時期は要注意

仕上げ磨きの中で特に注意したいのが、「6歳臼歯(第一大臼歯)」が生えてくるタイミング(5歳〜6歳頃)です。乳歯の一番奥に生えてくる永久歯なのですが、完全に生えきるまでは手前の乳歯より背が低く、歯ブラシが届きにくいという特徴があります。

しかも、生えたばかりの歯は質が弱く、非常に虫歯になりやすい状態です。この時期は、歯ブラシを横から入れたり、噛み合わせの面を丁寧に磨いたりするなど、特に念入りなケアが必要です。

仕上げ磨きはいつまで続けるべき?

一般的には、小学校3~4年生(9歳~10歳頃)までが目安と言われています。もちろん個人差はありますが、永久歯への生え変わりの時期は歯並びがデコボコして磨きにくいため、高学年になっても時々チェックしてあげることをおすすめします。

「自分で磨きたい!」というお子さんの気持ちを尊重しつつ、「最後だけ確認させてね」とサポートしてあげてください。

まとめ

仕上げ磨きは大変なこともありますが、親子のスキンシップの大切な時間でもあります。もし「うまく磨けているか不安」「どうしても嫌がる」という場合は、歯科医院でブラッシング指導を受けるのもおすすめです。

当院では、お子さん一人ひとりに合わせた磨き方のアドバイスや、虫歯予防のためのフッ素塗布を行っています。定期検診も活用しながら、一緒にお子さんの歯を守っていきましょう。

当院の小児歯科に関する詳細はこちら▼

https://iwata-sakura-dental.jp/menu/child/

関連記事▼

仕上げ磨きはいつまで必要?小児歯科が教える正しいケア習慣 | 磐田さくら歯科

6歳臼歯ってなに?永久歯が生えるタイミングとケアのコツ | 磐田さくら歯科

#磐田さくら歯科 #歯医者 #磐田市


歯に関するお困りごと、ご相談は
お気軽にお問い合わせください。