現代っ子は顎が小さい?「よく噛む食事」が歯列矯正の準備になる理由

こんにちは、ららぽーと内にある磐田市の歯医者さん「磐田さくら歯科」です。

近年、歯科の視点で見ると「顎が小さい」お子さんが増えている傾向にあります。顎が小さいと、すべての歯がきれいに並ぶためのスペースが確保できず、歯並びがガタガタになってしまう原因になります。

今回は、本格的な矯正治療の前に、家庭でできる「お口の土台作り」についてお話しします。


メニューを変えずに回数を増やす、食育のアイデア


なぜ今、「噛む回数」が減っているの?

現代の食事は、昔に比べて「軟食化(なんしょくか)」が進んでいると言われています。例えば、カレー、ハンバーグ、パスタ、柔らかいパンなど、現代の食卓によく並ぶメニューは、あまり噛まなくても飲み込めるものが多くありませんか?

戦前の食事と比べると、現代人の噛む回数は半分以下にまで激減していると言われています。柔らかい食事中心の生活では、噛むための筋力が十分に育たず、さらに硬いものを避けるようになる…という悪循環が起きやすくなります。

「噛むこと」が大切な矯正準備になる理由

まだ矯正治療を始める段階でなくても、家庭でできる大切な準備は「よく噛んで食べる」ことです。

⚫︎骨への刺激が成長を促す
噛むという行為は、顎の骨の成長にとって大切な刺激となります。発育不足を防ぐことで、将来的に永久歯がきれいに並ぶためのスペース確保につながりやすくなります。

⚫︎お口周りの筋肉が整う
よく噛むことで、唇や舌の筋肉が鍛えられます。これにより、歯を外側(頬・唇)と内側(舌)から支える力のバランスが整い、歯並びが悪くなるのを防ぐ効果が期待できます。また、無意識に口が開いてしまう「お口ポカン」の予防にもなります。


メニューはそのままでOK!「噛む回数」を増やす3つの工夫
「顎のために毎日硬いスルメを食べさせてください」というのは現実的ではありませんよね。今の食事メニューのままで、自然と噛む回数を増やす工夫をご紹介します。

⚫︎工夫1:食材を「大きく」切る
野菜やお肉を、みじん切りや千切りにするのではなく、年齢に合わせて、無理のない範囲で大きくしてみましょう。あえて「前歯で噛み切る」「奥歯ですり潰す」作業が必要なサイズにすることで、自然と咀嚼(そしゃく)回数が増えます。

⚫︎工夫2:調理法で「歯ごたえ」を残す
野菜をくたくたになるまで煮込まない、パスタをアルデンテにする、お肉に衣をつけて揚げてみるなど、適度な歯ごたえを残しましょう。

⚫︎工夫3:「水分」で流し込まない
食事中にお茶や水で食べ物を流し込む「水洗咀嚼(すいせんそしゃく)」は控えましょう。よく噛んで、自分の唾液で飲み込む習慣をつけることが大切です。唾液と混ざることで消化も助けられます。飲み物は食後に飲む、といったルール作りもおすすめです。

意外なポイント「足の裏」と噛む力の関係

食事中、お子さんの足は床(または椅子の足置き)にしっかりついていますか?

足がブラブラしていると、踏ん張りがききません。実は、しっかり噛むためには足で踏ん張る力も必要です。もし足が届かない場合は、足置き台(ダンボールや雑誌を束ねたものでも構いません)を設置して、正しい姿勢で食べられる環境を整えてあげましょう。

まとめ

歯並びは遺伝だけでなく、日々の生活習慣の積み重ねでも変わる可能性があります。毎日の食事が、お子さんのお口を育てるトレーニングになります。焦らず、できることから少しずつ取り入れていきましょう。

「うちの子の顎はちゃんと育っているかな?」と気になったら、ぜひ定期検診の際にご相談ください。

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