顎関節症があると矯正できない?注意点を解説

こんにちは、ららぽーと内にある磐田市の歯医者さん「磐田さくら歯科」です。
顎関節症は「顎がカクカク鳴る」「口が開きにくい」「痛みがある」などの症状を指し、患者さんの中には「矯正で悪化しないか不安」と感じる方も少なくありません。
結論から言うと、顎関節症があるからといって矯正ができないわけではありません。ただし、症状や噛み合わせの状態によっては注意すべき点があり、慎重な診断と治療計画が必要です。
● 注意点はある?
● 顎関節症だけど大丈夫かな…
今回の記事では、上記のような疑問にお答えしつつ、顎関節症と矯正治療の関係、注意すべきポイントなどを詳しく解説します。
事前の精密検査が必須!顎関節症の症状の度合いにもよる
顎関節症とは?
顎関節症は、顎の関節や周囲の筋肉にトラブルが生じる疾患です。主な症状は
● 顎を動かすと「カクッ」と音がする
● 口を大きく開けにくい(開口障害)
● 顎やこめかみに痛みがある
● 噛み合わせが不安定に感じる
などで、軽度のものを含めると、日本人の約2人に1人が一度は経験すると言われています。
矯正治療と顎関節症の関係
・噛み合わせが原因になることも
顎関節症の一因として「不正咬合(悪い噛み合わせ)」があります。出っ歯や受け口、左右どちらかに噛み合わせが偏っていると、関節や筋肉に余計な負担がかかり、顎関節症を引き起こすことがあります。
・矯正で改善が期待できるケース
● 噛み合わせのズレが大きい
● 上下の歯の接触が偏っている
● 奥歯が早期接触している
このような場合、矯正治療で噛み合わせを正しく整えることによって、顎関節への負担が減り、症状が軽快することもあります。すでに強い痛みや開口障害がある場合には、まず顎関節症の治療を優先する必要があります。
顎関節症がある方が矯正を始める前に知っておきたいこと
- 事前の精密検査が必須
顎関節の状態を確認するために、レントゲンや必要に応じてMRI検査を行います。位置や骨の形に問題があるかどうかを把握したうえで治療計画を立てます。 - 症状のコントロールを優先することも
強い痛みがある場合には、スプリント療法(マウスピース)、理学療法、生活習慣の改善などで顎関節症の症状をコントロールしてから矯正に進むのが一般的です。 - 矯正中のリスクを理解しておく
矯正で歯が動いている間は、噛み合わせが不安定になり、顎関節に負担がかかることがあります。定期的に関節の状態をチェックしながら進めることが大切です。
矯正治療中にできる顎関節症の予防・対策
● ナイトガードの活用
● 姿勢や生活習慣の改善
● 定期的な診察
顎関節症の方におすすめの矯正方法
マウスピース矯正は力のコントロールがしやすく、段階的に歯を動かすため、関節への負担を抑えやすいのが特徴です。また、全体的に動かさなくても改善が見込めるケースでは、一部の歯だけを対象にする部分矯正を選択することでリスクを軽減できます。
まとめ
不正咬合が原因で関節に負担がかかっているケースでは、矯正治療が改善につながることもあります。ただし、事前の精密検査を行うこと、症状が強い場合は先にコントロールすること、矯正中も関節の状態をこまめにチェックすることがとても重要です。
当院では、顎関節の状態を丁寧に診断し、安心して治療を進められるようサポートいたします。ぜひお気軽にご相談ください。
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