奥歯の痛みや口臭、それは「智歯周囲炎」かも?親知らずが引き起こすトラブルとは

こんにちは、ららぽーと内にある磐田市の歯医者さん「磐田さくら歯科」です。
「なんとなく奥歯のあたりが痛い」
「しっかり歯を磨いているはずなのに、口臭が気になる」
そのような不快な症状にお悩みではありませんか?虫歯や歯周病の可能性もありますが、親知らずが生えている(または埋まっている)場合は、「智歯周囲炎(ちししゅういえん)」というトラブルかもしれません。
今回は、親知らずが引き起こす炎症「智歯周囲炎」の症状や原因、そして適切な対処法について解説します。
奥歯の腫れや独特の口臭は、親知らず周りの炎症「智歯周囲炎」のサインかもしれません
智歯周囲炎(ちししゅういえん)とはどんな病気?
「智歯(ちし)」とは親知らずのことです。つまり智歯周囲炎とは、親知らずの周りにある歯ぐきや組織が炎症を起こしている状態を指します。
親知らずは、一番奥に生えるため歯ブラシが届きにくかったり、横向きや斜めに生えていたりすることが少なくありません。そのため、どうしても手前の歯との隙間に汚れがたまりやすく、そこで細菌が繁殖して炎症を引き起こしてしまうのです。
疲れがたまると痛む?免疫力との関係
「忙しい時期だけ奥歯が痛む」という経験はありませんか?実は、智歯周囲炎は体調と深く関係しています。
普段は体の「免疫力」が細菌の活動を抑え込んでいますが、寝不足やストレス、風邪などで免疫力が低下すると、抑えきれなくなり急に腫れや痛みが出てくるのです。女性の場合、ホルモンバランスが変化する妊娠中や出産前後に症状が出ることも珍しくありません。
放置するとどうなる?智歯周囲炎の主な症状
智歯周囲炎は、自然に痛みが引くこともありますが、放置すると悪化するリスクがあります。以下のような症状がある場合は注意が必要です。
- ⚫︎歯ぐきの腫れ・痛み
親知らずの周辺が赤く腫れ、触ると痛む - ⚫︎口臭
歯ぐきの隙間から膿(うみ)が出ることがあり、独特の不快な臭いがする - ⚫︎口が開けにくい
炎症が周囲の筋肉にまで広がり、口が開けにくくなることがある
さらに悪化すると、顔が腫れたり、発熱したりすることもあるため、「たかが親知らず」と侮ってはいけません。
歯科医院に行くまでの応急処置
夜間や休日ですぐに受診できないときに痛みが強くなった場合は、以下の対処法を試してみてください。
- ⚫︎患部を冷やす
頬の外側から冷却シートや濡れタオルで冷やすと、痛みが和らぐことがあります(冷やしすぎには注意してください)。 - ⚫︎口の中を清潔に保つ
痛いからといって磨かないのは逆効果です。やわらかい歯ブラシで優しく汚れを落とし、うがい薬などで消毒しましょう。 - ⚫︎安静にする
免疫力を回復させるために、十分な睡眠と栄養をとって体を休めましょう。
ただし、これらはあくまで一時的な処置ですので、根本解決のために早めの受診をおすすめします。
治療法は?抜歯は必要?
痛みや腫れがある場合、まずは歯科医院で患部の洗浄や消毒を行い、抗菌薬や痛み止めを服用して炎症を抑えます。一度炎症が治まれば、そのまま様子を見ることもあります。
しかし、親知らずの生え方に問題があり、腫れや痛みを繰り返すような場合は、根本的な原因を取り除くために「抜歯」が推奨されるケースが多くなります。将来的な歯並びや手前の健康な歯への影響も考慮し、歯科医師と相談して決めることが大切です。
まとめ
奥歯の違和感や口臭は、身体からのSOSかもしれません。市販の痛み止めで一時的に我慢することはできますが、原因が親知らずにある場合、繰り返す可能性があります。
当院では、お口の状態を詳しく検査した上で、抜歯が必要か、残しておけるかを慎重に診断します。痛みがある場合は無理をせず、早めにご相談ください。
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