矯正治療で抜歯が必要になるのはなぜ?

こんにちは、ららぽーと内にある磐田市の歯医者さん「磐田さくら歯科」です。
矯正治療を検討されている方から「矯正で歯を抜くなんて怖い」「できれば抜歯はしたくない」という声を耳にすることは少なくありません。歯を整える治療なのに、なぜ歯を抜く必要があるのか気になっている人も多いと思います。
そこで今回の記事では、矯正治療で抜歯が必要になる理由や抜歯のメリット・デメリット、抜歯を回避できるケースなどについて詳しく解説します。
● なぜ矯正治療で抜歯しなければいけないの?
● 抜歯は必ず必要になる?
今回の記事では、上記のような疑問にお答えしつつ、矯正治療と抜歯の関係について詳しくご紹介します。
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歯を正しく並べ噛み合わせのバランスを整えるため
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抜歯が必要になる主な理由とは?
①歯が並ぶスペースが足りない(叢生)
歯が生えるスペースが足りず、歯が重なったりねじれたりする状態の「叢生(そうせい)」は、日本人に多い歯並びの乱れです。スペース不足のまま無理に歯を動かそうとすると、歯列の外にはみ出したり、歯ぐきが痩せてしまったりするリスクがあるため、抜歯してスペースを確保し、歯を正しく並べることが多くなります。
②出っ歯や口元の突出を改善するため
前歯が前方に突出している「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」や、口元全体が前に出ている「口元の突出感」は、見た目だけでなく噛み合わせにも悪影響を及ぼします。このような症例では、
歯を抜歯してスペースを作ることで、前歯をきれいに後退させます。
③噛み合わせのバランスを整えるため
見た目には問題がなさそうでも、上下の歯のバランスが崩れている場合があります。上下いずれかの歯を抜歯してバランスを整えることで、安定した噛み合わせを実現できます。
抜歯のメリットとデメリット
メリット:
・十分なスペースが確保できるのできれいな歯並びが実現しやすい
・無理な力をかけずに歯を動かすことができ、歯や歯ぐきへのダメージを抑えられる
・顔全体の印象がすっきりする(特に口元の改善)
デメリット:
・健康な歯を抜くことへの心理的ハードルがある
・抜歯した箇所が閉じるまでに時間がかかる(治療期間が延びることもある)
・抜歯に伴う軽度の痛みや腫れがある場合がある
大切なのは矯正での抜歯は単なる「歯を減らす治療」ではないということです。歯列全体のバランスを取るための計画的で必要な処置であり、正しく行えば高い効果を期待できます。
抜歯しなくても済むケースとは?
すべての矯正治療において抜歯が必要なわけではありません。非抜歯での治療が可能な場合もあります。
・もともと歯の本数が少ない(先天性欠如など)
・軽度の歯並びの乱れで、歯を削ってスペースを確保できる
・顎の発育が十分で、歯列全体に余裕がある
・子どもの矯正で、顎の成長をコントロールできる
特に小児矯正(1期治療)では、将来的な抜歯を回避するための顎の拡大や骨格コントロールが可能です。お子さんの歯並びが気になる方は、早めのスタートがカギとなります。
まとめ
矯正治療における抜歯は、美しい歯並びと正しい噛み合わせを得るために計算された治療の一部です。無理に歯を残すことで治療の質が下がるより、しっかりとした診断のもとで「抜くべき歯を選ぶ」ことの方が、安全かつ大きなメリットをもたらします。
まずは歯科医院で正確な診断を受け、自分に合った治療方針を見つけていきましょう。
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