歯の構造はどうなっている?
こんにちは、ららぽーと内にある歯医者さん「磐田さくら歯科」です。
今回は、人の歯の構造について詳しくご紹介していきます。
こちらの記事では、
- 歯はどうして白いの?
- 歯の構造はどうなっている?
といった患者様の疑問に答えていきます!
虫歯で歯が痛んだり、ホワイトニングで歯が白くなったりしますが、歯科治療や施術の効果のあらわれは歯の構造を知っておくことで、より理解が深まります。この記事では人間の歯の構造について詳しく解説していきます。
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歯は白く“見えている”だけ。歯はとても複雑な構造をしている
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歯は白く見えていますが、実際の色が白い色というわけではありません。目に見える箇所の歯の表面のエナメル質の色は半透明でできており、歯が白く見えるのはエナメル質の下にある象牙質が乳白色で、それが透けて見えているためです。
■歯の構造
私たち人間の「歯」は、外側からエナメル質、セメント質、象牙質、の硬組織という層になっている構造でできています。歯の最も内側にあるところは「歯髄(=神経)」と呼ばれます。そしてお口の中に出ているところは部分は「歯冠」、歯冠より下の部分は「歯根」と呼ばれます。
エナメル質
エナメル質は人間の身体組織の中で最も硬い組織で、歯冠部の表面をおおっています。目で見える外側の部分で、水晶と同じくらいの硬さで丈夫にできていますが、酸によって簡単に溶かされてしまうという弱点もあります。酸によってエナメル質が溶かされる口腔内の病気を虫歯といいます。
セメント質
歯根部表面を覆っており、歯根膜で歯槽骨と結合している組織がセメント質です。人間の骨と同じくらいの硬さです。
象牙質
象牙質はセメント質、エナメル質の内側にある組織をさします。歯冠部から歯根部までの歯を形作っており、エナメル質よりも柔らかく酸にも溶けやすいのが弱点です。象牙質はエナメル質の内側に存在していますが、約7割がハイドロキシアパタイト、残りの3割が繊維性タンパク質コラーゲンでできています。エナメル質はとても硬くできていますが、象牙質は非常にやわらかくて弾力性があるのが特徴です。
歯髄(神経)
歯髄は、別名神経とも呼ばれている組織です。神経線維のほかにも血管やリンパ管も通っており、象牙質に栄養を送る役割を担う大変重要な箇所です。虫歯が重度まで進行するとこの神経が腐敗してしまい、機能しなくなります。そうなると抜歯が必要になります。
■虫歯が痛む仕組み
象牙質の内側には歯の神経や血管が通った組織が存在しており、これらが歯に栄養を送る役割を担っています。虫歯が進行してしまうと虫歯原因菌が出す酸が歯の奥まで溶かしてしまうため、歯の神経を刺激して痛みが生じるという仕組みになっています。
最後に
人の歯は想像しているよりも複雑な構造をしており、どの部分も歯の健康のために欠かせない重要な役割を担っています。歯の構造を理解しておくことで、治療や施術にどんな意味があり、効果がどうして出るのかを理解できるようになります。
自分の歯の健康や美しさを保つために、日々のセルフケアを丁寧に行い、歯科医院での定期検診やクリーニングも忘れないようにしましょう。