親知らずの抜歯の基準4つのポイント
こんにちは、ららぽーと内にある歯医者さん「磐田さくら歯科」です。
今回は、トラブルの多い親知らずの抜歯が必要になる基準について詳しくご紹介していきます。
こちらの記事では、
- 親知らずで問題のある生え方って?
- 親知らずを放っておくとどんなトラブルが起きる?
など、患者様の親知らずに関する疑問に答えていきますよ。
親知らずは、歯列の一番奥に最後に生えてくる歯なので、ほかの歯よりもトラブルが多い歯です。そこでこの記事では親知らずに関する不安を少しでも解消するべく、親知らずの抜歯のポイントや、よく診られるトラブルについて詳しく解説していきます。
__________________________________________________________
親知らずが起こすトラブルは様々。4つの基準で抜歯を判断!
__________________________________________________________
親知らずは、15歳〜18歳頃、もしくは20代前半と大人になった頃に歯列の一番奥に生えてくる歯のことをさします。先天的に親知らずがない人や生えてこない人もいますが、すべて生えてくると、上下各2本で合計4本生えてきます。別名「智歯」とも呼ばれます。正常に生えてくるケースは稀で、多くの場合生えてくるための十分なスペースがなく、斜めに生えたり、横に生えたり、頭だけ少し顔を出したような生え方が頻繁に見られます。親知らずによるトラブルは生えてくるタイミングで起こることが多いといわれています。
親知らずのトラブルの具体例
・親知らずが噛み合わない
経験がある人も多いかもしれませんが、親知らずが正しい生え方をしないで噛み合わない場合、対顎の歯肉にあたるように咀嚼してしまうため、歯肉にかなりの悪影響を与えてしまいます。歯肉が腫れる、痛むなどの症状も出てきます。
・親知らずや周辺の歯が虫歯になってしまう
親知らずは生え方が真っ直ぐではなく、横に生えたり、斜めに生えたり、頭だけ少し顔を出して生えてくることもあるので、お手入れも難しくなります。磨いているつもりでも磨き残しが多くなってしまい、そういう状態が続くと、衛生状態が保てず虫歯に好都合な環境ができあがってしまいます。虫歯になるのは親知らずだけに限らず、親知らずの周辺がなってしまうことも多く見られます。親知らずは一番奥に生えてきますが、よく噛むためにも奥の歯は重要な役割を果たしているため使う頻度も多くなります。親知らずの生え方に問題があって磨きにくく、治療が難しいと判断される場合は抜歯が推奨されます。
・歯列を圧迫してしまう
問題のある生え方として「横向きに生えてくる」というのがあげられますが、横に生えてくると、生前の歯が押され歯列が圧迫されてしまうケースがあります。自然と歯列に影響を与えてしまうため、特に歯列矯正を検討している人は、親知らずを抜かなければならない可能性も高くなります。
・智歯周囲炎になってしまう
親知らずの生え方が異常を起こしているうえに、お手入れが行き届かず衛生状態が良好に保たれていないと、当然炎症を起こしてしまいます。この状態は「智歯周囲炎」と呼ばれ、親知らずが生えてくる20代頃に多く発症する疾患といわれています。智歯周囲炎になると、歯肉の腫れや痛みなどの症状があらわれます。歯科医院では抗生剤で炎症をおさえてもらえますが、再発する可能性も高いため、日を改めて抜歯が必要になることが多くなります。
親知らずを抜歯した方が良い?判断基準
親知らずによって歯茎や歯肉、粘膜を傷つけられている
親知らずの生え方に問題がある(萌出異常)
周辺の歯に悪影響を与えている
親知らずが虫歯や歯周病になっている、または今後なってしまうリスクがある
最後に
親知らずが原因で歯肉や歯をはじめ、口腔内に悪影響を与えてしまう場合は抜歯するのが得策といえます。無理に残してしまうと逆に健康を損ねてしまうこともあります。まずは歯科医院でしっかり診てもらってくださいね。